住宅ローンの常識
前回、住宅ローンの返済が開始された旨について記事にしました。
今回は、この住宅ローンの常識について考えてみます。
住宅ローンは昔の常識が残っている状態かと思います。
住宅ローンの昭和の常識
昔の住宅ローンの常識は、下記のようなものがあったと思います。
頭金が2割
よく住宅を買う場合に頭金が2割入れるべきという話を聞いたことがあるかと思います。
繰り上げ返済をするべき
資金的に余裕ができたら繰り上げ返済をしていくべきという話も多く存在しました。
住宅ローンを組むと金利だけで倍かかってしまう
昔は、住宅ローンの金利が非常に高かったので、3000万円のお金を借りたら6000万円を返す必要があったとこともあげられます。金利4%を超えてくるとほぼ倍かかることになります。(4%なんていつの時代だという話もありますが。。)
このへんが、昭和の常識としてあげられます。
現在の住宅ローンの常識
現在の住宅ローンの常識は、はっきりいって昭和の常識は何一つあたりません。
フルローンを組むべき
頭金のお金を貯蓄するのは問題ありません。お金を貯めておいたほうが安心感があります。ただし、それを頭金としてお金を入れる必要はありません。基本的にはフルローンで組むべきです。少なくとも最初の住宅ローン減税がある10年は間違いなくフルローンで組むべきでしょう。(従って不動産を申し込むときは、出来る限り最大で申し込んで減額してもらうのがいいでしょう。)
繰り上げ返済はしない
繰り上げ返済はしてはいけません。すべて貯金に回すべきでしょう。最低でも住宅ローン減税がある10年は当然ですが、その後でも返済するべきではありません。自分の人生の中でもうお金を他に使うことがないなと思ったら返してもいいかもしれませんが、基本的には返すべきではありません。自分が死ねば住宅ローンはすべてなくなりますので、その点を考えても出来る限り返すべきではないでしょう。
(私の場合は、金利0.35%ですので、金利0.35%を稼げるものに投資をすればいいことになります。このレベルであれば債券でもありますね。)
現在の住宅ローンの金利と手数料は住宅ローン減税でほぼ35年借りても賄えてしまう
昔は、金利が高かったので金利分の支払いで倍になってしまいましたが、いまや0.35%という金利で借りることができるレベルです。ここまで安い金利で借りることができる人はそこまで多くはないかもしれませんが、それでも十分安い金利で借りることができると思います。
このように昔の常識はすべて当てはまりません。
1億円をもらえるVS10億円を10年間金利0%で借りる
ここで極端な例を挙げますが、1億円もらえるか10億円を10年間金利0%で借りれるのはどちらがいいでしょうか。多くの人が1億円をもらえる方にするのではないでしょうか。1億円が1000万円でもそうかもしれません。金融を少しでも知っている人であれば10億円を10年間金利0%で借りるほうがいいです。金利の低い借金は、出来る限りするべきというのが現在の常識になります。
ローンをすべてひとくくりに考えてはいけません。リボ払いとか金利10%を超えるものは借り手はいけませんが、それと住宅ローンはまったくの別物となります。
現在の物価は値上がりをしている状態
現在物価は値上がりをしている状態かと思います。(少なくとも東京は値上がりしています。)つまり、お金の価値は毎年落ちている状態です。つまり、現在3000万円借金は35年後には間違いなく価値が下がっている状態です。本来であればこういう状態の時は、金利が上がるべきなのですが、現在はまったく上がっていない状況です。当分の間は、この恩恵を受けることによって資産を増やしていけるかと思います。特に私は、住宅ローン以上の資産を持っていますので、金利が上がっても十分に対応できるかと思っています。少なくとも現在0.35%の金利が1%になるところまでは何の問題もないと思っています。
前も書きましたが、住宅ローンの金利が上がるということは、皆が借金をしたくなる状態です。そのような状態が日本に来るとは思えないのが実情ですが・・・。
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