FIREやセミリタイアをする時の家が安い賃貸でいいの？
住宅で、賃貸と持家の争いは絶えないかと思います。ただ、その時の比較として賃貸と持家の家のレベルはまったくといって違う場合が多いです。単純計算して賃貸は利回り5％以上にはなっているので比較するのであれば3000万円の家の場合は家賃15万円程度になります。ただ、そのような比較はされず賃貸は異常に安い5万円程度の賃貸と3000万円の持家の比較がされるという意味が分からないことになっています。ただ、今回はそこに焦点を置くのではなくその安い家賃の家で一生住むのかということについて考えていきたいと思います。
私が見る限り賃貸でFIREやセミリタイアをしている人で家賃が5万円以上の人は見当たりませんね。
FIREをすれば家にいる時間が増える
FIREをすれば家にいる時間は増えます。その家が5万円未満の賃貸でいいですか？という話になります。そのぼろい部屋にずっといるのでしょうか。仕事をしている時であれば、家にいるのは短い時間になります。従ってそこまで高い家はいらないという考え方は納得できるものです。それに比べてFIREやセミリタイアをするのであれば家はある程度いいものにしたほうがいいと思われます。
家にいる時間が長いのだから、家はある程度お金をかけるのは当然といえます。
賃貸のメリットが皆無に
FIREをすると賃貸のメリットが一気になくなります。賃貸のメリットは家が移りやすいことではないでしょうか。FIREをすると賃貸を借りることそのものが厳しくなります。つまり、そのままの家に住む必要があります。
賃貸のメリットがなくなってしまいます。
賃貸のデメリットが鮮明に
そうなると、逆に賃貸のデメリットが鮮明になります。まず、一つのデメリットが更新でしょう。更新の時は大体の場合が会社を書くことになりますが、ここになんと書くのでしょうか。無職とでも書きますか？無職の人が賃貸に住まわれるのはオーナーとしては非常に嫌なものです。実際に、私が嫌ですし。確実にお金を払ってもらえればいいんじゃないと思う人もいるかもしれませんが、意外とそうでもありません。リスクがあるなら家賃なんていらないという人の方が多いぐらいでしょう。
つまり、オーナーに嫌がられる存在になるわけです。別に強い人であればいいと思います。白い目で見られ続けてもまったく問題ないといえるならいいでしょう。でも、基本的には辛いと思う人が多いのではないでしょうか。
また、家賃上昇リスクも存在します。現在、家の値段が高騰しています。今後の新築は間違いなく上がり続けます。新築の値段は、相場に依存するのではなくどれぐらいのコストがかかるかに依存します。逆にその値段で買ってくれないと判断すれば新築マンションが世の中から消えることになります。何故なら営利企業で利益にならないことは絶対にしないので。新築マンションの供給がなければ、家賃の上昇リスクはさらに上がるといえるでしょう。
そうすれば、今後の家賃上昇リスクというのは非常に高いといえるでしょう。家賃というのは家の相場に遅れて反応してくることになります。今後の家賃上昇リスクを賃貸の人は思いっきり受けることになりますね。
家賃上昇もオーナーから言われて突っぱねることもできます。でも、オーナーも強いので色々とやってきます。そこまで白い目で見られながらもその家にいることができるかどうかは、その人次第といえるかもしれません。
年金の減額リスクは考えるのに何故か家賃のインフレリスクは考えない
前回コメントに将来の年金の減額リスクを考えている人がいないのではとありましたが、年金の減額リスクを考えている人ばかりだといえます。ところが不思議なことに家賃のインフレリスクはまったく考えないのです。現時点で、年金の減額の話はありません。現状別に想定通りであり、年金の運用も問題なく上手くいっている状況です。
それに比べて賃貸の家賃上昇リスクは、現在の家の高騰から見れば今後かなりリスクが高くなっているといえるでしょう。もちろん、老後に住みにくいアパートに住むのであればいいとは思いますが、そんなの寂しいと思いませんか。この点からも、FIREやセミリタイアをするのであれば家は購入するべきだと私自身は判断しています。別に、私のように都心のど真ん中にタワーマンションを買えというわけでもありません。（最終的にはそれが一番プラスになると私は判断していますが、それは人それぞれ考え方があるでしょう）でも、老後になったときにも問題ないようにどこかに住居は買うべきかと思います。老後になった時に買ってもいいですが、今しょぼい賃貸に住むぐらいであれば老後のために買うのを今買ってしまったほうがいいのではと思いますね。
買うなら、やはりマンションをお勧めします。戸建は住んでも若いうちはまだいいですが、年を取ったときに厳しい可能性が高いです。ある程度お金を持っていればいいともいえますが、現在の家の値段の高騰を考えると20年後の家の値段がどうなっているか、なんとも言えませんね。家を作る資材そのものが高騰しているので、どこをどうみても上がる未来しか見えないので。戸建は20年経てば価値は皆無になりますが、マンションは20年たってもまったく問題なく使えるのでその点もマンション優位といえるでしょう。
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