配当所得が900万円超でも、申告したほうが良いケース
この記事を見て税金の常識が分かっていないと思うのですが、意外と税金の常識を知らない人って多そうに見えますね。今回は税金の基本について説明してみます。
知っている人は常識すぎますが。
配当金の税金について
配当金の税金については多くの人が総合課税に変えるべきということを書きました。課税所得が330万円であれば配当金の控除も含めて所得税は0％、330万円から695万円が10％程度、695万円から900万円は13％程度なのでこれ以下だと総合課税に変えたほうがいいことになります。
では、逆に上記の記事の方のように配当金が1000万円近くある人であれば総合課税にしたほうがいいのかどうかですが、総合課税にしたほうがいいに決まっています。
これが常識と分からない時点で税金の常識が知らなすぎですね。
配当金1000万円の所得税
復興税は面倒なのでそれを抜いて考えると配当金1000万円の所得税は分離課税だと150万円になります。では、これを総合課税にすると900万円以上は23％なので230万円になると思いますか？
そんなわけないですよね。
先ほど言ったとおり330万までは0％、330万円から695万円が10％、695万から900万が13％で900万から1000万が23％になります。つまり、36万5000円＋26万6500円＋23万で86万1500円になります。つまり分離課税の1000万円の15％の150万円と比べると64万円近くへることになります。
総合課税は、累進課税なので収入が増えれば税金は上がっていきますが、それは一定以上の部分が税金が上がっていくのです。よく2000万円以上の所得税は40％と言われたりしますが、それはそこから上の部分が40％以上であって下の部分は所得税40％のわけがありません。大体そんなことしたら上記の例でいえば配当金329万円だと手取り329万円で配当金330万円だと手取り297万円になってしまいます。そんなことあるわけないのですが、この程度のことを知らない人も多くいるわけです。
小学生でも分かる常識だと思われますけどね。
課税所得900万円以上の人は総合課税にしないほうがいいとは
これは、給与所得だけで課税所得が900万円以上の人は総合課税にしないほうがいいよということです。給与が0円で配当金だけで生活している人であれば1800万円程度までは総合課税にしたほうがいいことになりそうですね。1800万円程度でプラスマイナス0になるので、まあ価値があるのは1500万円程度までかもしれませんが。
税金の常識をもっと学校で習ったほうがいいとは思います。確定申告もレベルが低い人が多すぎですから。
コメント
なるほど、やっぱりそうですか。
私も今回、国税庁のHPで計算していて、
こちらの記事に書いてある通り、
900万円を相当オーバーしている場合でも申告したほうがお得なんじゃないか？
と思ったんですよ。
だけど、
どれだけ検索しても、
900万円がどうとか、という記事しか出てこなくて、
私が何か勘違いしているのか？
そうじゃないはずなんだけど、おかしいなあ？
などと思っていたところでした。
いや、疑問が解けました。
参考になりました。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
まさか見られると思っていなくけっこう手厳しい内容になってしまいました。。
mushoku2006様は、間違いなく総合課税にしたほうがいい人であることは間違いありません。
でも、税金に関してはもう少し学校で勉強したほうがいいですね。多分このことは世の中の常識ではないと思うので。